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2006-12-08: ヒトセミナー(21)
担当者 FukagawaH  登録日時 2006-11-12 11:41 (4287 ヒット)

日時:2006年12月8日(金) 16:30-18:30
場所:柏・新領域基盤棟基盤情報講義室2D8
 遠隔講義システムによる聴講:本郷・工学部2号館10階新領域輪講室、駒場・情報教育棟4階遠隔講義室
発表者:峯松信明
所属:東京大学大学院新領域創成科学研究科基盤情報学専攻 助教授(発表時)
タイトル:音楽としての音声 〜構造的不変性に基づく人間の音認知〜
キーワード:構造的組織化,不変構造,音声と音楽,音声知覚,言語障害,言語獲得

書誌:峯松信明,音楽としての音声 〜構造的不変性に基づく人間の音認知〜.ヒトセミナー要旨集, no.21, pp.1, 2006.
(本発表ならびに本要旨について引用する際は、こちらをご利用ください。)

要旨:
「大部分が母親と父親の音声」という非常に偏った音声提示の上に,幼児は音声の多様性を頑健に処理する方法論を獲得する。その一方で,音声科学・工学は,集めることで,この多様性問題の解決を図って来た。両者の本質的差異はどこにあるのだろうか?曲を「ドレミ」で書き起こす場合,ドレミが「階名」として聞こえてくる聴者は,その曲が移調したとしても,書き起こすドレミ列は変わらない。相対音感者である。その曲のメロディー構造を感じ取り,その中で個々の要素を同定する。その結果,他の音群との関係に基づいて,各音の物理的特性とは独立に個々の音の価値を感覚する。「全体から入る」要素同定であり,その結果,音楽の多様性に対し,書き起こされるドレミ列は一切不変である。発達心理学は,幼児は分節音を獲得する前に,語全体の音形,語ゲシュタルトを獲得する,と主張する。この主張が正しいとするならば,「全体から入る」音声の要素同定が,人と機械の差異を埋めることになるのだろうか?本稿では,音声に観測される構造的不変項を数学的に導出し,幾つかの実験結果,更には,種々の言語障害/認知障害の症例を通して,人間の音認知を考察し,本来あるべき音声情報処理の姿を模索する。

発表スライド:
音楽としての音声 〜構造的不変性に基づく人間の音認知〜(61MB)

参考文献:
●提案する枠組みの理論的背景
[1]峯松,西村,西成,櫻庭「構造不変の定理とそれに基づく音声ゲシュタルトの導出」電子情報通信学会音声研究会資料,SP2005-12,p.1-8(2005-5)
[2]峯松,西村「音声の相対音感 〜音声と音楽の同質性に関する一考察〜」電子情報通信学会音声研究会資料,SP2005-131,p.121-126(2005-12)
[3]峯松,西村,櫻庭「音声の構造的表象を通して考察する幼児の音声模倣と言語獲得」人工知能学会AIチャレンジ研究会資料,SIG-Challenge-0624,p.35-42(2006-11)
●音声認識への応用
[4]村上,丸山,峯松,広瀬「音声の構造的表象を用いた日本語母音系列の自動認識」電子情報通信学会音声研究会資料,SP2005-14,p.13-18(2005-5)
[5]村上,丸山,朝川,峯松,広瀬「音声の構造的表象を用いた雑音環境下における日本語母音系列の自動認識」電子情報通信学会音声研究会資料,SP2005-130,p.115-120(2005-12)
●外国語発音分析&教育支援への応用
[6]朝川,峯松,村上,伊勢井,広瀬「音声の構造的表象に基づく非母語話者の英語発音分析」電子情報通信学会音声研究会資料,SP2005-24,pp.25-30(2005-6)
[7]朝川,峯松,広瀬「発音の構造的表象に基づく学習者分類と発音教示生成」電子情報通信学会音声研究会資料,SP2005-156,pp.37-42(2006-1)
[8]鎌田,朝川,峯松,牧野,広瀬「音声の構造的表象を用いた英語学習話者の分類に関する実験的検討」電子情報通信学会音声研究会資料,SP2006-77,pp.7-12(2006-11)
[9]峯松,牧野,朝川,鎌田,広瀬「音声の構造的表象に基づく発音ポートフォーリオの提案と学習者分類」電子情報通信学会思考と言語研究会資料,TL2006-39,p.49-54(2006-11)
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