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2007-05-24: コトを起こせば場が生まれる
担当者 Mihoko Otake  登録日時 2007-05-25 01:02 (1992 ヒット)

日時:2007年5月24日(木) 16:20-17:50
場所:東京大学駒場キャンパス
講義:全学自由ゼミナール「サービス創造ワークショップ」第五回
講師:大武美保子
所属:東京大学人工物工学研究センター
テーマ:コトをつくる
タイトル:コトを起こせば場が生まれる
書誌:大武美保子,コトを起こせば場が生まれる.サービス創造ワークショップ要旨集, vol.1, pp.5, 2007.
(本発表ならびに本要旨について引用する際は、こちらをご利用ください。)

要旨:
コトをつくることは、サービスを設計する基本です。ゼミも一種の「コト」と言えます。お祭りは、典型的な「コト」で、1) 楽しみを明示的に作り出すことができ、2) コトを通じて、ヒトのつながりが生まれ、 3) うまく設計すれば経済効果があります。例えば、浅草サンバカーニバルは、20年以上の歴史を持ち、観客動員数は毎年50万人を数えることで知られています。50万人が一人200円のジュースを飲むと、一日で1億円の売り上げになることからも分かるように、経済効果は絶大です。このカーニバルの運営を通じ、浅草の街が、当日だけでなく、日ごろから活性化します。
コトをつくるという角度から、現在取り組んでいるのは、認知症予防回復支援サービスの研究です。具体的には、情報システムを用いたコミュニケーションにより、認知症の予防と回復への効果が期待できる新手法「共想法」を提案しています。共想法プログラムでは、テーマを決めて、好きなものや土地、興味があることを表す画像を持ち寄り、コンピュータに登録します。そして、スクリーンに映し、語り合います。考えや思いを表現し、共有することで、参加者どうしが交流を深め、同時に脳を活性化することができます。当事者である高齢者と共に、認知症予防研究を推進し、併せて、市民が主体となり、認知症予防サービスを継続的に提供する仕組みを整えています。

【第五回レポート課題】
自分が好きなものごとを三つ選び、それを表現する写真または画像を三枚お送りください。写真がなければウェブで検索してみてください。これに基づいて、次回の最初に共想法セッションを行います。共想法は、認知症予防回復支援を目指して開発していますが、コミュニケーション一般に使うことができます。

【第四回レポート発表】
安田龍矢 自己を知り他者を知るもの作りの論点〜囲碁編〜

【第三回レポート発表】
松井真 マイクロクレジット


参考文献・ウェブサイト:
(話題提供)
浅草サンバカーニバル
http://www.asakusa-samba.jp/index.htm

認知症予防回復支援サービスの開発と忘却の科学
http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/conf/2007/data/paper-163.html

(レポート発表)
<マイクロクレジット>
マイクロクレジットvol.1
「21歳の女性が貧困から抜け出せた!
バングラデシュで成功したグラミン銀行 」
http://www.cafeglobe.com/news/gramin/index1.html
マイクロクレジットvol.2
「世界に広がるマイクロクレジット
借り手の半数が貧困を脱出 」
http://www.cafeglobe.com/news/gramin/index2.html

未来を変える80人 僕らが出会った社会起業家 (単行本(ソフトカバー))
シルヴァン・ダルニル (著), マチュー・ルルー (著), 永田 千奈 (翻訳)
日経BP社,2006
http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B80%E4%BA%BA-%E5%83%95%E3%82%89%E3%81%8C%E5%87%BA%E4%BC%9A%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E8%B5%B7%E6%A5%AD%E5%AE%B6-%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%83%AB/dp/4822245314