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2007-06-12: 新しいやり方でものごとを実践する
担当者 Mihoko Otake  登録日時 2007-10-07 22:41 (2102 ヒット)

日時:2007年6月12日(火) 13:30-14:30
場所:柏市介護予防センター「ほのぼのプラザますお」(希望者による見学)
講義:全学自由ゼミナール「サービス創造ワークショップ」第八回
講師:大武美保子
所属:東京大学人工物工学研究センター
テーマ:スタイルをつくる
タイトル:新しいやり方でものごとを実践する
書誌:大武美保子,新しいやり方でものごとを実践する.サービス創造ワークショップ要旨集, vol.1, pp.8, 2007.
(本発表ならびに本要旨について引用する際は、こちらをご利用ください。)

要旨:
スタイルとは、物事の新しいやり方や、物事に対する姿勢、物事の様式などを指します。たとえば、スローライフという、新しいライフスタイルを表現する言葉が、提案されていることはご存知の通りです。また、GNP(国民総生産)に代わる新しい概念として、GNH(国民総幸福量)という考え方が、ブータンにおいて提案され、新しい憲法にも取り入れられようとしています。経済的な豊かさだけでなく、精神的な豊かさを表現する指標を作り、国家として目指す方向性そのものを、自ら定義していこうと試みています。このように、既存の評価軸に沿って物事を進めるだけでなく、評価軸を新たに定義し、物事の進め方そのものを変えていくことも、社会の問題を解決する際に有効です。
 スタイルを作るという角度から、取り組んでいるのは、市民と企業、行政、大学が連携する民産官学連携研究拠点「ほのぼの研究所」の開設と運営です。ほのぼの研究所では、本ワークショップを開講している、東京大学准教授大武美保子(学)が提案開発している「共想法」を、地元の高齢者(民)、柏市や千葉県(官)、企業(産)の協力を得て、実践的に研究しています。共想法は、画像を用いた会話で認知症になると衰えるとされる認知機能を活用し、認知症予防を支援するものです。この際に、企業から提供される機械を用いて脳の働きを調べることで、記憶や感情に関するデータを蓄積し、人間に関する理解を深める一助とします。

【第八回レポート課題】
見学された方は、共想法における対話を聴いていて、気づいたことを書いてください。また、国内外で行われている、認知症予防に関する興味深い取り組みを探し、それが1) どの地域のどのような活動主体で、2) どのような取り組みを行っており、3) それがなぜ興味深いと感じたのか、まとめてください。

参考文献・ウェブサイト:
(話題提供)
○スローライフについて
環境=文化NGO ナマケモノ倶楽部
http://www.sloth.gr.jp/

○国民総幸福量GNH(Gross National Happiness)について
GNH研究所
http://www.gnh-study.com/

○東京大学−柏市・民産官学連携研究拠点「ほのぼの研究所」
http://www.fonobono.org/