ログイン
メインメニュー

2007-06-28: すぐれたものごとを見出し、生み出し、価値を高める
担当者 Mihoko Otake  登録日時 2007-10-08 00:33 (2061 ヒット)

日時:2007年6月28日(木) 16:20-17:50
場所:東京大学駒場キャンパス
講義:全学自由ゼミナール「サービス創造ワークショップ」第十回
講師:大武美保子
所属:東京大学人工物工学研究センター
テーマ:未来をつくる
タイトル:すぐれたものごとを見出し、生み出し、価値を高める
書誌:大武美保子,すぐれたものごとを見出し、生み出し、価値を高める.サービス創造ワークショップ要旨集, vol.1, pp.10, 2007.
(本発表ならびに本要旨について引用する際は、こちらをご利用ください。)

要旨:
柳宗悦(1889-1961)は、民藝という新しい価値を発見し、ほぼゼロに近かった経済的価値を短期間に高めた、在野の学者です。柳宗悦は、エッセイを書き(モノ)、雑誌を発行し(モノ)、本を書き(モノ)、美術館を開設し(モノ)、調査し(コト)、展覧会を開催し(コト)、講義・講演をし(コト)、技術指導のセミナーを行い(ヒト)、協会を作り(ネットワーク)、言葉を作り(スタイル)、毎年公募展を開催することとしました(ルール)。あらゆるメディアを駆使して、活動を展開したことが分かります。
 価値には、人道的、美的、倫理的、哲学的、精神的、社会的、そして経済的といった様々な側面からの価値があります。多くは存在しているにも関わらずそれに気づいていないか、気づかれていても認められていないかのいずれかです。従って、社会をよりよくする上で重要な価値があり、経済的価値がそれに見合わない事柄について、いかに人為的に経済的価値を持たせるかということが、重要です。民藝品に経済的価値が付与されていなかったならば、多くのものが価値に気づかれないまま消失していたと考えられます。
 ここで、「社会をよりよくする」と言った時に、具体的に何がまずくて、どうよくしたいのかというビジョンが必要になります。どのような社会を目指し、そのためにどのような価値に着目し、どうやってその経済的価値を高めるのか?社会に貢献の大きい生き方をした個人から、多くを学ぶことができます。


【第十回レポート課題】
社会への貢献が大きい生き方をしたと思われる、古今東西の人物を一人挙げ、1)その人がどのような活動、サービスを社会に提供したのか、2)その人の生涯、特に20歳の頃、どのように過ごし、何を考えていたのか、3) なぜその人に注目し、どのような点で参考にしたいか、についてまとめてください。

【第九回レポート発表】
安田龍矢 生類憐れみ令〜過去と現在〜
中野靖大 徳島県上勝町でのごみの分別について


参考文献・ウェブサイト:
(話題提供)
日本民藝館
http://www.mingeikan.or.jp/

(レポート発表)
<生類憐れみ令>
生類憐み令
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/syouruiawareni.htm

動物の愛護及び管理に関する法律第27条
(2000年12月1日施行)

<徳島県上勝町でのごみの分別>
上勝町役場
http://www.kamikatsu.jp/

上勝町ゼロ・ウェイスト宣言
http://www.kamikatsu.jp/zero-waste/frame.htm

徳島県上勝町(2)さらば!政官業癒着の焼却・埋立政策 2005/02/01 (竹内謙)
http://www.janjan.jp/column/0502/0501152620/1.php

ゴミ0を目指す小さな町・上勝町と住民の取り組みの報告
2004年1月30日 林奉文、北山早苗
http://www.azm.janis.or.jp/~vinsan/sanae/sanae040131.html

徳島県上勝町 清掃車のないまち 住民意識の高さが35分別に
上勝町住民課 谷口真司
http://www.chiiki-dukuri-hyakka.or.jp/book/monthly/0203/html/t10.htm