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2006-12-13: ヒト脳神経系シミュレーションとサービス設計への応用
担当者 Mihoko Otake  登録日時 2006-12-18 18:25 (1833 ヒット)

日時:2006年12月13日(水) 15:00-15:30
場所:東京大学柏キャンパス総合研究棟
講演者:大武美保子
所属:東京大学人工物工学研究センター 助教授
キーワード:神経系シミュレーション、サービス設計、疾患モデル、支援システム
書誌:大武美保子,ヒト脳神経系シミュレーションとサービス設計への応用.第13回人工物工学コロキウム要旨集, pp.4, 2006.
(本発表ならびに本要旨について引用する際は、こちらをご利用ください。)

要旨:
ヒトが作ったはずの社会がヒトにとって生きにくいと感じられる場合があるのはなぜだろうか?ミクロには、ヒトが一人一人幸せになるために、また、マクロには、ヒトが幸せに暮らす社会を実現するために、どのようなサービスを創ればよいのだろうか?こういった問いに答えるためには、ヒトに関してもっと体系的に明らかにする必要がある。しかし、ヒトについて、何がどこまで明らかになっているのか、細部を含めて全体像を把握しているヒトはいない。そこで、東京大学では小宮山宏総長の主導で、学術統合化プロジェクト(ヒト)が開始され、発表者は立ち上げ時より参加し、現在兼務している。
 人工物工学研究センター サービス工学研究部門では、サービス設計への応用をふまえたヒト学を構築することを目指し、以下に述べる三つの問いを立てて研究を進めている:1) サービスを作り受け取るヒトがどのような内部状態にあり、サービスを通じてどのように状態変化するのか? 2) 客観的な状態だけでなく、主観的に外界と自己の状態をどう認識しているのか? 3) ヒトはどのように楽しみ、ヒトを楽しませるのか? 本発表では、これらの問いに取り組んできた、これまでの研究成果と今後の計画について述べる。

参考文献・ウェブサイト:
[1] 大武美保子.神経系の双方向シミュレーション―人の動きを体の内側から読む―.電子情報通信学会誌, vol. 88, no. 11, pp.909-913, 2005.
[2] Mihoko Otake and Yoshihiko Nakamura. Spinal Information Processing and its Application to Motor Learning Support, Journal of Robotics and Mechatronics, Vol. 17, No. 6, pp. 617-627, 2005.
[3] Mihoko Otake and Toshihisa Takagi. Reassembly and Interfacing Neural Models Registered on Biological Model Databases, Genome Informatics, vol. 16, no. 2, pp.76-85, 2005.
[4] Mihoko Otake and Toshihisa Takagi. Efferent copy activation and comparator inhibition model describes under-attribution and over-attribution in schizophrenic subjects, Society for Neuroscience Abstract, 122.4, 2006.
[5] サービス創造ワークショップ (2006-)
http://www.ws100h.net/service/
[6] 大武美保子URL http://www.neuroscint.org/otake/
[7] 大武研究室URL http://jp.otakelab.net/

専門分野:
神経情報学、機械情報工学、サービス工学、ソフトメカニクス

参加学会:
The Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)、Society for Neuroscience(SfN)、日本ロボット学会、情報処理学会、日本バイオインフォマティクス学会、分子生物学会、高分子学会